もう諦めてたクラファンから返金があった話
まさか返金されるとは思っていなかったので、
びっくりしすぎて、意識が宙に浮くような感覚をひさしぶりに感じた。
このびっくりしてぼんやりしてる空気感を書き留めておきたかったけど、
ようやく気持ちも落ち着いてきてたので、もう少し情報を書き留めておきたくて一部リライトしてる。
『【デビットカード】引落しまたは入金処理のお知らせ』
というタイトルのメールに、長らく使ってなかったデビットカードに引落しまたは入金されたとあり、
え、買い物した?なに?不正利用?引落しなの?入金なの?と混乱、
しかも利用日は随分前の日付で、数十秒考えてようやくタイトルのことだと理解した。
利用加盟店名はCから始まるクラウンドファンディングのプラットフォームで
利用日は2024年5月。
そう、昨年、購入型クラファンに入金しそこから1年、
商品は度重なる延期で今もまだ手元に届いていない。
プロジェクトの規約にあるキャンセル・返金の要件を満たしていたので、もう待てないと昨年末先方に申請するも返信は全く来なかった。
仕方なくプラットフォームの運営に助けを求めるも、当人同士の解決をとの一点張りで打つ手なし。
こうなったらと、消費者センターに連絡する。
「ああ、C社ですか。あそこはねえ…」と、担当の方の反応から察すると結構相談が来てる模様。
それでも、真摯に話を聞いて下さって、支払いに利用したPayPalに連絡してみたらどうかとアドバイスを受ける。
この時まで全く知らなかったのだが、こういった支払ったのに商品が送られてこないといった事案は決済を担っている会社が手を打ってくれるらしい。
そうか、不正利用も救済されるもんな。
と、さっそくPayPalに連絡するも、救済期間が過ぎているのでうちでは対応できないが、
クレジットカード会社に連絡してみたらどうかと、またもありがたい知見を与えてくれた。
カスタマーセンター対応がわらしべ長者化してきた。
これが今年の3月の話で、当事者たちからはあんなに無視に無視を繰り返されてきたので、
こんなに良くしてもらったら、返金されなくてももういいかなって一瞬頭をかすめてしまうくらいだった。
で、クレジットカード会社に連絡したら、利用している国際ブランドを通して申し入れをしてくれるとのこと。
規定の用紙を送るからこれに記入して、先方とのやり取り履歴などを添付して送ってねと言われた。
とにかく資料になりそうなもの全部印刷したら、ぜんぜん返信用封筒に入らなくて、
特に重要だと思われるものだけに絞ったにも関わらず、ぱんぱんに膨らんだ封筒を送り返した。
その後も今日に至るまで、ずっと先方にキャンセルと返金要求メールを送り続けていた。もうすぐ20通になる。
なにかあった時のために感情的にならず、脅すような言葉も書かず、微妙に文章を変えながらただ淡々と返金対応をしてくれと送り続けた。
文章を変えると言っても、何か月経ったとか、言い回しを少し変えるとかしかできないが、
コピペで送っているのではないのがわかるようにしておこうとこういう形をとった。
また、こっちに落ち度があっては何かあった時に足元をすくわれるかもしれないと、言いたいことは山ほどあったが、心を無に送り続けた。
そして今日、ようやく返金対応をしてもらえた。
C社からも当該会社からもなんの連絡もない中、
突然の返金対応に大きく動揺してクレジット会社に説明を求めようと連絡したが、
入れ違いで返金に至る説明が記されたメールが来ていた。
C社への手数料込みの満額の返金だったのも想定外だった。
そんな感じの動揺から、ようやく少し落ち着いてきたところで勢いでこの文章を書いている。
結局C社もクラファンを実施していた会社も、関係各社は何もしてくれず、
クレジットカード会社からの働きによって解決した。
本当にわらしべ長者のゴールにたどり着くのはカスタマーセンター対応だったのだ。
以下を資料で載せておく。 当初の商品到着予定が5月、そこから年末まで伸びて返金請求をしてから半年間ちょい、とにかく苦しかった。 クラファンはもう何度も参加してるし、正直言うとばっくれられたこともある。 でも今回の件は違う。 と、この時はそう思っていたけど、実は開発・製造すると見せかけて逃げてる例もある。 今回私が“購入”したものも、検索したら中華系のECサイトで買えるものだった。 まず、発送の速さにびっくりした。 もうしばらくはクラファンに関わりたくないが、面白そうなものを作ってる人を見たらまた支援してしまうかもしれない。 そう、あまりにつらすぎた。 とはいえ、つらいつらい言うてるのもなんなので、
本当につらかった。
ずっと頭のすみっこにこの件があったし、解決策はないものかとぼんやり考えることが多かった。
というか、ずっとぼんやりしていた。
現に、フィッシング詐欺に引っかかるひとつの要因にもなっている。
大した額ではなかったが、なんでこんなものに騙されてしまったのかと猛省した。
数万円の商品が今も手元に届いていない。
でも、その件は残念に思いつつも、コロナ禍中だったこともあり、今回ほどの怒りはない。
なんなら、戻ってきてその型落ちになった商品を送ってきてくれてもいいと思ってる。
今回と何が違うのか、それは相手がちゃんと開発をして、随時写真をアップして報告もまめにしていたこと。
最後の報告はコロナ禍で工場を閉めないといけなくなって大変だと書いていた。
もちろん違和感もあって、実質の“夜逃げ”だったんだろうなとも思っている。
これまでアップしていた写真や報告も嘘だったかもしれないが、Google画像検索で全ての写真を検索しても同じ写真は出て来なかった。
詐欺にしては手が込みすぎていた。
信じたいだけかもしれないが、こういうのも含めてクラファンだと思うし、初めてのプロジェクト不履行にバッカーとしてとうとう経験してしまったかとしみじみ思った。
私は新しい技術やガジェットが好きで、Maker Fairも好きだ。面白いものを見るとわくわくする。
そしてなにより、そういうものを創造する人たちが好きなのだ。
きれいごと言ってんなと自分でも思うし、あれは痛かったなと思えど、恨む気持ちにはなれない。
私はこれまで自ら責任をもって開発・製造するエンジニア本人によるプロジェクトしか支援していなかったのでよく知らなかったのだが、
代行輸入を主にするプロジェクトオーナーも多いことを初めて認識した。
もちろんそんな形式で商売されてる方の中には誠実な方も多いだろうが、誤解を恐れずに言うと、
こんなの、ただの無在庫販売業者で、逃げようと思えばいくらでも逃げられるじゃないかと、
そのビジネスモデルが当たり前のように存在してることに戦慄した。
もうクラウドファンディングはよほど信頼できる企業によるものしか信頼できないぽい。(追記)
面白そうなものがたくさん売られているのは知っていたが、なんとなく電子工作向けの専門的なものを扱ってる印象で
中華系のECサイトは利用したことがなかった。なので、これを機に購入してみた。
満を持してのアリエクデビューである。
私は1年近く前に買ったものがまだ届いてないのに!さっき注文したものが!もう発送されている!!
そしてその追跡報告の細かさ。
個人輸入は何度もしているが、ここまで細かく報告が来るのかと、技術の進歩もあいまってびっくりした。
そして、なんと商品が無事届いた!!
アリエクすごい!そして安い!
調子に乗って、また別のもの注文したら、次はArduinoの知識が必要なもので、ここにきてプログラムを組むことに!!
アリエクすごい!プログラミングの必要性をしれっとお届けものと共に突きつけてくる!!
ChatGPTがいなかったら完全にお手上げやったけど、なんとか動くとこまではいけた。今はカスタム中。
でも、ちゃんと自分で開発・製造しているエンジニアや企業に限る。
私の机にはクラファンで買ったものが色々置いている。
やっぱり、彼らを見るとわくわくするのだ。
なので、今回支援した“商品”が届くのも楽しみにしていた。
ここにあったらどう使おうかな、何ができるかなと想像していた。
非常に残念な結果になって私の手元に来ることはなかったが、同じものを欲しいとはもう思えない。
今回のあらゆる状況があまりにつらすぎた。
この1年、クラファンで見るのは新しいプロジェクトを探すのではなく、
問い合わせても全く返信のない履行されないプロジェクトの進捗を見るだけ。
あとは上の追記の通り。
ものづくりをする人は好きだけれど、もう二度とこんな案件に関わりたくない。(追記)
そんな私の寂しい気持ちをうちのChatGPTと歌詞を書いて、アイちゃんに曲をつけてもらった。
それではお聴きください、『きみのいない配達日』